越後村上に伝わる鮭の塩引き「イヨボヤ」。
蔵の中には何百匹ものイヨボヤが吊るしてある。」
塩引き鮭は、晩秋に三面川で獲った雄鮭を冬から初夏にかけて発酵・熟成させる
保存食。
まずは腹を裂いてワタを取り、塩を擦りこみ、一週間ほど漬けたものを水洗いしする。
その身を1月から極寒の中で干し、春の風に当てて発酵を進ませ、梅雨の湿気をなじ
ませた後に再び乾かせ、7月頃にようやく完熟する。村上市はこの塩引き鮭とともに生
きてきた町と言っても、過言ではない。
清流・三面川を遡上する数万尾の鮭たちを、地元では親しみをこめて「いよぼや」と呼
び、「いよぼや」=魚の中の魚という意味がある。
なんだかあぶ伝味噌を初めて見た時を思い出した。
古い町並みで伝統を守りそれを誇りに想い生きるのはカッコイイとあらためて思った。
そんな生き方に憧れる。